はじめに
今回は代表値について簡単に見ていきます。
代表値は記述統計の2大論点のうちの1つです。
記述統計の論点は主に2つで1つがこの代表値の話、
もう1つがばらつき指標の話でしたね。

代表値とは
代表値とはその変数をよく代表してくれる1つの値のことを言います。
いま標本として成人男性の身長データがあったとして、
その標本の「代表的な身長の値」を1つ決めてあげるということです。

例えば上記のヒストグラムにおいて女性(female)の代表値、男性(male)の代表値はどんな値でしょうか?
代表値の例
スポーツの例で考えてみます。
例えば走り幅跳びという競技がありますが、
走り幅跳びは複数回ジャンプしたなかでの最高記録をその選手の記録とします。
これは代表値として最大値を選択しているということになります。

一方で体操競技などの採点競技では複数人の審査員の点数の最高点をそのままその選手の点数として採用したりしないですよね。
審査員が5人いたら最高点と最低点を除外したうえで、
それ以外の点数を平均してその選手の記録としたりします(これを調整平均と言います)。

代表的な代表値の指標
このように前提や条件等に応じてふさわしい代表値というのは変わってきます。
つまり代表値には計算方法の異なるいくつかの指標があるんですね!
そのなかでも絶対に外せないのが中央値と平均です。
中央値や平均の計算方法についてはご存じの方が多いと思います。
次回からの記事ではそこからもう1歩踏み込んで、
中央値と平均が統計的にどんな意味をもっているのかもあわせて考えていきたいと思います。
まとめ
最後に今回の記事のポイントを整理します。
- 代表値はその標本の代表的な値を計算により得るもの。
- スポーツで選手の記録として採用される最高点や調整平均も代表値の1つ。
- いくつかある代表値の計算指標のなかでも重要なのが中央値と平均
- 中央値と平均には異なる統計的な意味がある(次回からの記事で見ていきます)
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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